アトランタで開催された今年のFABTECH。アメリカ溶接業界の景気回復を背景にどん底だった昨年のシカゴ開催に比べ盛況ぶりだったが、会場で話題を集めていたのがミラー社とパナソニックのロボット事業に関する提携のこと▼ミラー社は溶接機大手で、汎用溶接機では北米でトップシェアを有する。全米に3千社のディストリビュータを擁する強力な販売力が特徴。ただ、ロボット技術に弱かった。一方でパナソニックはロボットを含め高い技術力を有しながら北米での拡販を目指していた▼この両社の提携に対し会場では様々な思惑が交差していた。お互いの弱点を補完する強力な組み合わせだ、パナソニックロボットの台数は急増するだろう、リンカーン社やOTCダイヘンにとっては大きな脅威であり戦略の見直しが必要だろう等々。一方で、パナソニックは北米におけるメーカーポジションを捨てたのかなどという見方も出ていた▼また、コベルコやOTCダイヘン、パナソニックにしろ、なぜ日本メーカーはハイエンドの商品をもっているのに北米でシェアを伸ばせないのか、よくよく考えてみる必要があるという指摘もあった。ただ、日本メーカーがアメリカでM&Aに乗ってきたということは大きな変化であり、今後のグローバル化を考える意味で楽しみだとも。
A5判
314頁
ISBN:978-4-88318-560-3
価格:2,640円(本体価格:2,400円)
A4
138
ISBN978-4-88318-063-9
価格:2,200円(本体価格:2,000円)
溶接学会 溶接法研究委員会
B5判
258頁
ISBN:978-4-88318-060-8
価格:13,200円(本体価格:12,000円)