羽田空港が大幅に拡充された。10月21日から4本目の滑走路であるD滑走路の供用が開始されたことによるもので、これによって24時間空港としての運用も可能となり、年間の発着回数も現在の30万回から37万回へと大幅に増加する▼発着枠の拡大は国際線の強化へも振り向けられており、新しい国際線ターミナルも開業、定期便の就航も始まった。32年ぶりということである。首都圏の空港としての国際線はこれまで成田空港主体で、羽田は国内線を中心に国際線はわずかにチャーター便が運航されているだけだった▼国際線強化で期待されるのは羽田のハブ空港化。これまで国内線と国際線を結ぶハブ空港として成田は国内線の便数も少なく不便すぎたし、羽田は国際線が定期便もない状態だった▼それが羽田からの国際線の就航都市数は現在の4都市から17都市へと一挙に拡大されることとなっているし、極東におけるハブ空港の地位ということでも成田と羽田を一体運用することによって、ソウルなどに奪われている地位を奪還できるようにもなろう▼ただ、成田と羽田の棲み分けには長期的な展望も大事で、とくに成田開業のいきさつなども考えると国民的な感情もあり、成り行き任せにはできない。次の議論には成田の国内線強化も視野に入れていく必要が出てこよう。
A5判
314頁
ISBN:978-4-88318-560-3
価格:2,640円(本体価格:2,400円)
A4
138
ISBN978-4-88318-063-9
価格:2,200円(本体価格:2,000円)
溶接学会 溶接法研究委員会
B5判
258頁
ISBN:978-4-88318-060-8
価格:13,200円(本体価格:12,000円)