「両さん」をご存じだろうか。あるいは「こち亀」を読んだことはおありだろうか。こち亀とは秋本治の人気漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の通称で、両さんこと両津勘吉はその派出所に勤務する警視庁の警察官で、新葛飾警察署に所属する巡査長▼こち亀は「週刊少年ジャンプ」に連載中で、1976年から34年にもわたって続く長寿漫画で、その少年誌の最長連載記録はギネスにも登録されている。また、コミックスの発行部数は累計1億5千万部にも達するというから驚く。両さんは下町の派出所勤務らしく人情味豊かに、一方で、ギャグ漫画らしく破天荒な活躍が人気でもあるようだ▼この両さんには警察官である傍ら、様々な特技もあるようで、このたび発売された10月11日号では溶接隊長を任じている。手溶接や半自動溶接などの資格を保有しており、本号では溶接の指導にあたっており、安全や衛生にも注意を喚起している▼溶接工を主人公にした漫画としては野村宗広『とろける鉄工所』などがあるが、こち亀のようなメジャー級の連載漫画で主人公が溶接を演じるというのは、「溶接」という仕事が社会的にも身近な存在となったということでもあるだろうし、これは溶接に携わるものとしても大いに歓迎すべきことで、励みにもなろうというものだ。
A5判
314頁
ISBN:978-4-88318-560-3
価格:2,640円(本体価格:2,400円)
A4
138
ISBN978-4-88318-063-9
価格:2,200円(本体価格:2,000円)
溶接学会 溶接法研究委員会
B5判
258頁
ISBN:978-4-88318-060-8
価格:13,200円(本体価格:12,000円)