夏休みにロシアを旅行してきた。ロシアを訪れるのは初めてで、どういう国か非常な興味があった。異常気象のせいで猛烈に暑く、森林火災の影響で帰りの飛行機が遅れ帰国が延び、危うくビザ切れの不法滞在となるところだった▼首都モスクワと古都サンクトペテルブルグを訪ねたのだが、旅行はガイドもつけずたった一人だけだった。英語の通じないことはともかく、公共の場所でもレストランでも英語表記が見あたらず、ロシア語のキリル文字ばかりだから見当もつかなくて苦労した。スリや泥棒も多いようだし、そもそも観光客をもてなそうという気持ちは薄いようで、まだまだ個人旅行には向かないというのが印象だった▼景気はいいようだった。サウジアラビアに次ぐ世界第2位の石油生産輸出国という背景があるからだが、ただ、金持ちと庶民との格差は拡大しているようだった。何か中国と歩みが似ているように、ふとそんな風にも思われたのだった▼ともに社会主義国として歩んできたロシアと中国が、市場経済に移行して急激な経済成長にわいている。貿易相手国としては頼もしい限りだが、この二つの大国が政治的のみならず経済的にも大きな地位を占めることは、地政学的にも近い日本としては微妙な位置となり、なかなか難しいことだなとも率直に感じたのだった。
A5判
314頁
ISBN:978-4-88318-560-3
価格:2,640円(本体価格:2,400円)
A4
138
ISBN978-4-88318-063-9
価格:2,200円(本体価格:2,000円)
溶接学会 溶接法研究委員会
B5判
258頁
ISBN:978-4-88318-060-8
価格:13,200円(本体価格:12,000円)