天地人 (ライブラリ)

溶接科の復活

 大変歓迎すべき動きだ。つまり、全国のポリテクセンター等職業訓練機関で溶接科の復活が相次いできていること▼大阪府摂津市のポリテクセンター関西が来年1月から溶接科を復活させる。溶接訓練設備の新たな設置や指導員の充実を進めている。訓練期間6ヶ月で定員15人。年4回の募集で年間60人の訓練を計画している。訓練種目は手溶接、半自動溶接、ティグ溶接で、訓練時間は1日6時間の週5日▼南相馬市の福島県立テクノアカデミー浜では今年4月機械加工と溶接を二本柱とする機械技術科を新設した。相双地域では94年に富岡技術専門校の溶接科が廃止されて以来の溶接訓練コースの復活となった。新設の機械技術科には定員の16人を上回る在籍者があるように好評で、地元企業の期待も大きい▼かつては全国の職業訓練機関で溶接科を設けているところは多く大半に上っていた。しかし、IT関係職種の人気に押され、溶接など重技能職種が敬遠された結果、溶接科は次第に廃止に追い込まれていった。これには定員確保を重視するあまり人気職種に迎合するような行政サイドの政策リードにも要因はあったのだろう▼溶接がものづくりの中核的技能職種であることは誰もが認めるところ。ものづくり復権の風潮の中で長期的視野に立った訓練機関の取り組みが期待される。

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