天地人 (ライブラリ)

東京に印象派集結

 印象派を中心とする西洋近代絵画ファンとしては、今年は見応えのある企画展が連続して開催されていて堪能している▼まずルノアール展が内外39の美術館の作品を集めて開催され、続いて開館したばかりの三菱一号館美術館ではマネとモダンパリ展が開催された。引き続き森アーツセンターギャラリーでボストン美術館展、国立新美術館ではオルセー美術館展が開催されていて、さながら世界の印象派作品が東京に結集した格好で、実際、トータルするとその数300点にも達するというから驚く▼これらの展覧会はいずれも西洋近代絵画で世界有数のコレクションを誇る米・ボストン美術館と仏・オルセー美術館の改修という絶好のタイミングで開催されているもので、欧米の美術館にしてみればそれだけ日本は貸し出し相手として有望市場ということになる▼それはとりもなおさず日本人の印象派好きによるものだが、日本各地の美術館にも数え上げれば何と300点ものコレクションがあるということだ。ただ、いかんせんそれらは各地の美術館に散らばっていて一同に見ることはできない。夢想だろうが、もしこれらのコレクションを結集して美術館を設けたら、それこそボストンやオルセーにも匹敵する一大殿堂ということになり、すばらしい観光資源にもなるのだと思われる。

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