天地人 (ライブラリ)

踊り場の北京フェア

 2年ぶりの北京。オリンピック後ということもあって町がやけにきれいになっていた。高層ビルが林立し、大型ショッピングモールがあちこちに生まれ、高級ブランドが軒並み進出していて、変貌ぶりには驚かされる。購買力が向上したのだろうが、地元の人たちの話によると、物価が上がって生活は苦しく、貧富の格差は開く一方だし、大学を出ても就職口もないのだという▼北京ではエッセンウエルディングフェアが開かれた。今年で23年15回目だが、この間、中国溶接市場の成長を背景にフェアの規模も右肩上がりに一直線に拡大してきていたが、今回はさすがに踊り場にさしかかったような様子だった▼とくに来場者数は目立って少なくて、これまでのような熱気は感じられなかった。入場者数は20680人で、これは前回に比べ1万6千人、実に44%もの減少となった。中でも海外からの来場者は本当に少なくて、中国に売り込みに来る出展者ばかりで、買い付けに来るバイヤーは少なかったということだろう▼内容的には自動車や建機向けの炭酸ガス溶接関連が中心だった。ロボットは世界中のメーカーが顔を揃えていた。技術的にはインバータ化が定着し、デジタル化に向かっていた。日米欧のトップがリードしていたが、地元自主独立路線企業の成長も著しかった。

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