素晴らしい校歌である。その歌詞を読んで身震いするほどの感動を覚えた。東京・江東区立第一大島小学校の校歌である。いかにもものづくりの町の小学校の校歌だ。
一、鉄をきたえる機械の音が/世界の空にこだまする/働く町の学校だ/ああ母校我が母校/第一大島小学校
二、鉄はきたえてますます強く/きたえて人も強くなる/仲よくはげむ学校だ(以下同)
三、船を浮かべて流れる水は/世界の海につづいてる/運河の町の学校だ(以下同)
▼学校のある大島はいわゆる東京の城東地区で、亀戸、砂町などとともに古くから機械金属工業が発達したところ。第一大島小学校は1891(明治24)年の創立で、120周年を迎えようかという歴史。この校歌は1950(昭和25)年の制定で、今日に歌い継がれてきている▼この小学校のすぐ近所には東京都溶接協会もあって、会長の横田文雄さんや事務局長の石上泰治さんなども卒業生。かつては鍛冶屋や製缶屋などと呼ばれる町工場が多く、生徒にはそういうところの子弟が多かったのだと。通りには青白いアークを飛ばす工場が軒を並べていたのだとも。その様子は近年は随分と変化しているものの、ものづくりの伝統は受け継がれているのだという。
A5判
314頁
ISBN:978-4-88318-560-3
価格:2,640円(本体価格:2,400円)
A4
138
ISBN978-4-88318-063-9
価格:2,200円(本体価格:2,000円)
溶接学会 溶接法研究委員会
B5判
258頁
ISBN:978-4-88318-060-8
価格:13,200円(本体価格:12,000円)