天地人 (ライブラリ)

関東甲信越高校生溶接コンクール

 盛況だった2010国際ウエルディングショー。いくつもの話題を集めたショーだったが、特筆されていいのは第1回関東甲信越高校生溶接コンクールの開催。最終日の4月24日、ショー会場内の特設会場で行われたもので、関東甲信越10都県11溶接協会から推薦された代表22人が出場、うち女子生徒3人▼競技はA‐2F(被覆アーク溶接中板下向突合せ溶接裏当て金あり)が課題で、競技時間は30分。高校生とは思われないほどスムーズな段取りで、練習も充分だったせいか順調な展開。競技当日の表彰という制約もあって審査は外観試験のみで行われ、茨城県立下館工業高等学校3年仁平菜月さんが並み居る男子を振り切り第1回の栄冠に輝いた▼工業高校では実習カリキュラムに溶接を取り入れるところも増えてきていて、産業界側でも全国の都道府県溶接協会を中心に工業高校教員の研修や卓越技能者による実習サポートなどの活動を活発に展開してきている。このため高校生による溶接コンクールも開催県が相次いでいるのが現状で、いずれは全国大会として「溶接甲子園」開催も現実味の段階▼技能の伝承と若年技能者の確保が命題の今日、世界最先端の溶接技術が揃った展示会場で、高校生による溶接コンクールが開催されたというのも時代を象徴して大変意義深いものだった。

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