天地人 (ライブラリ)

充実の内容

 このたびの2010国際ウエルディングショー。不況下の開催とあって規模こそ過去最大とはならなかったものの、内容的には最高の充実ぶりで、世界の最先端を行く技術開発の最新動向は専門展示会らしい見応えのあるものだった▼4日間の会期中会場に詰めていて感じたこと。ふと気がついたことは会場が実にクリーンだったということ。つまり、かつてのウエルディングショーでは、ヒュームがもうもうと立ちこめて息苦しいほどで、それが溶接の展示会らしさだった。それが今回はヒュームがまったく目立たない▼これは会場の換気がよかったとか、実演が少なかったというようなことではなくて、溶接から発生するヒュームそのものが決定的に少なくなったのである。つまり低ヒューム化が図られたためで、加えて低スパッタ化も進み、アーク音も静かだし、環境の改善が著しく進んでいることが実感できたのだった▼これも技術開発の成果で、溶接専用プロセッサの高級化によりデジタル制御のナノ秒レベルという超高速化まで突き進んでいたし、全自動の抵抗溶接機も登場するなど溶接技術の進歩が体感できたのだった▼それと来場者の顔ぶれで目立ったのは、若い人とアジア人の姿が例年になく多かったことで、活性化と国際化が会場全体にみなぎっていたのが印象的だった。

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