天地人 (ライブラリ)

東京シティセールス

 アジアにおけるビジネス拠点としての東京の地位が揺らいできている。シンガポールのほか上海や香港などが急速に台頭してきているからだ▼ビジネスマンを対象に行ったある調査によると、アジア・パシフィック地域におけるビジネスの中心都市として評価しているのは香港32%、上海22%、東京21%、シンガポール20%となっているものの、5‐10年後には上海55%、香港16%、シンガポール11%となっていて東京は第4位10%まで下落するとしている。全般にシンガポールに対する高い評価が安定しているほか、上海の台頭が明確に位置づけられている▼別の調査でもアジアの事業を統括する拠点を置きたい国として、07年時点では日本が1位の23%であったのに対し、09年では中国が35%で1位となり日本は8%の4位に逆転されている。中国を選んだ理由としては市場規模、今後の成長性に加え法人税率の低いことなども挙げられている▼アジアにおけるビジネスハブとしての地位を確保し、海外からの投資を呼び込むなどシティセールスとしての東京の再構築が必要だ。ポイントは、3千万の市民が安全安心に生活し働き、やさしい環境を目指している東京の魅力をアピールしていくことで、とくに税制措置と規制緩和が肝要だし、何よりも行政のスピードが求められることになろう。

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