天地人 (ライブラリ)

多いのか日本の獲得メダル

 バンクーバーオリンピックで日本は銀3・銅2の合計5個のメダルを獲得した。前回トリノ大会の金1個に比べれば大幅増ということになるのだろう。しかしなぜか国民の間では不満が残る▼その理由には、もっと多くてもいいはず、という気持ちがあるからではないか。背景にあるのは韓国や中国の台頭だ。とりわけ韓国はなぜあんなに強いのだろうという率直な疑問が出てくる。こんどのオリンピックで韓国は実に金6個を含む14個ものメダルを獲得した▼彼我の差の理由は幾つか指摘できるが、その一つが選手強化費。対韓国に限らず何しろ日本の強化費は少なくて、欧米主要国に比べ10分の1程度らしい。インセンティブも韓国は大きくて、報奨金の額も日本の10倍くらいの価値になるらしい。鳩山内閣の事業仕分けでは選手強化費は増えるどころか削られているくらいだし、大企業もこのところの不景気で運動系クラブの休廃部なども相次いでいて、衰退要因の方が強い▼また国民的資質の変化もあるのではないか。いわゆる「頑張らない」思想が定着して、1位になるモチベーションに欠けているのではないか。これはスポーツの世界ばかりではなくて、子供たちの学業成績も世界に比較し低迷しているし、これが平和というのか、将来が暗澹としてくるばかりだ。

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