天地人 (ライブラリ)

変革の年

 賀詞交歓会はいかにも日本的な正月風景。団体や企業主催で開催されていて立食のパーティー形式が大半。一度にたくさんの人たちと年賀の挨拶ができるし、日頃疎遠にしている方々と会えるのも楽しみ▼しかも不況の年ほど参会者が多いという言い伝えがあり、実際、先週の都内のホテルで行われた日本溶接協会・産報出版主催による会も出席者数が過去最大となるほどの盛況ぶりだった▼話題の中心は、今年はどうなるかということ。先行き不透明な年明けとなってみれば、主催者や関係者の挨拶にも関心は高まる。先週だけで7つの賀詞交歓会に出席したが、「今年は変革の年」と話される首脳が多かった▼昨年はアメリカでオバマ大統領がチェンジを掲げて登場したし、日本でも政権交代が実現した。しかし、日米両政権ともに変革への取り組みは、意気込みはともかく実効性ということではそれぞれに今一つというのが率直な感想だろう。とくに経済の立て直しについては力強さに欠ける▼だからといって企業としてはこれを座視しているわけにはいかず、自らの努力で変革を進めていかなければならない。足下をきちんと見直し、コストのみならず事業展開など構造に踏み込んだ抜本的な変革が必要で、このことをどこまで徹底できたか、それによって今後10年が決まるとも言える。

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