今年1年を振り返ってみよう。ひと言というならやはり今年は流行語大賞にもれた「政権交代」だろう。実際、選挙の結果を受けて行われた本格的な政権交代ということではこれがわが国政治で初めてのことだった。8月の総選挙では民主党が単独で300議席を超す大勝利を果たす一方で、自民党はやっと110台という地滑り的大敗だった▼それだけ政権交代に対する国民の期待が大きかったということだが、鳩山政権誕生から早くも3カ月を過ぎて、通信簿をつけるにはまだ早すぎるだろうが、それにしても新政権は国民の期待に応えているのだろうか。もとより長い目でみることも必要だろうが、がらっと変わると期待していた向きには肩すかしだったことは否めないのではないか▼それは経済対策について後手を踏んでいる印象が強いからだが、政治は結果でもあるし、これも今年の重要なキーワードだろう「事業仕分け」という手法も、国民の目に見えているということではおもしろいが、いかにも観客の受けをねらっただけのもので議論が稚拙だ。科学技術予算の縮小などまるで儲からない企業の予算会議みたいなもので、目先の株主(国民)対策ばかりで、長期的視野がまったくなくてこれは落胆したし、それこそ政権交代が流行語で終わらないように切に願うばかりだ。
A5判
314頁
ISBN:978-4-88318-560-3
価格:2,640円(本体価格:2,400円)
A4
138
ISBN978-4-88318-063-9
価格:2,200円(本体価格:2,000円)
溶接学会 溶接法研究委員会
B5判
258頁
ISBN:978-4-88318-060-8
価格:13,200円(本体価格:12,000円)