天地人 (ライブラリ)

電気自動車事情

 先週で閉幕した今年の東京モーターショーは米ビッグスリーや独3社が出展を見合せたほか不況の影響もあって全体の規模は前回の半減するなど寂しいものとなったが、内容的にはハイブリッド化にしろ電気自動車にしろエコカーが一つの焦点となっていた▼こうしたトレンドのもとで注目されたのが韓国のCT&Tという自動車メーカー。日本ではまったく馴染みのない会社だが、電気自動車をひっさげて旋風の如く登場してきた新興企業。会場には乗用車のみならずパトカーや郵便配達車などいずれも小型の自動車が展示されていたが、価格が100万円程度ということで大変な人気を呼んでいた▼日本勢も環境対応を売り物にしてはいたが、革新性や話題性ということではやや物足りなかった。電気自動車ということで限定して考えると、こうした新興勢力の台頭ということが充分に考えられる。実際、日本でも既存のガソリン車を電気自動車に改造するビジネスが表れていて、岐阜のベンチャービジネスが日本郵便から軽貨物車の改造を受注している▼また、電気自動車は業界地図を塗り替えることにもなりそうで、中国進出で後れをとっていた日産が現地合弁とで低価格電気自動車をひっさげて攻勢に転じていて、グローバル化とも違った動きを見せているのも電気自動車だ。

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