天地人 (ライブラリ)

理工系出身

 予想される鳩山内閣の顔ぶれを見ていておもしろいことに気がついた。すでに内定している主要閣僚だけでも大学で理工系出身者が多いのだ▼16日招集の臨時国会冒頭で首班指名されることが確実な鳩山由紀夫氏自身がまず東大工学部出身で、大学では応用物理を学び、しかも米・スタンフォード大学大学院博士課程を修了、Ph.Dの学位も得ているし、東工大助手から専大助教授という経歴の持ち主▼また、新設の国家戦略相に内定の菅直人氏も東工大理学部応用物理学科を卒業し弁理士を経て政界入りしているし、さらに、官房長官に起用される平野博文氏も中央大学理工学部卒業で、松下電器産業(現パナソニック)社員を経験しているといった具合で、なるほど理工系出身者がこんどの内閣では大きな位置を占めている▼一方、退陣間近となってしまったが、麻生内閣では理工系出身というよりも溶接関係の経歴を持つ閣僚が二人もいて親しまれた。森英介法相は東北大で金属工学を学び、川崎重工で溶接研究に従事、溶接で工学博士の学位も得ている。環境相の斎藤鉄夫氏は東工大大学院応用物理学修了から清水建設に入り、超音波探傷の研究で工学博士となっている▼政治家の経歴に理工系出身者の意味づけはさしたるものがないのだろうが、何か新鮮さは感じて期待も大きい。

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