衆院選がやっと公示された。政権選択を問う選挙となっており、大方の予想通り民主党が勝利すると、自民党が初めて選挙結果を受けて下野することとなる▼今回の選挙で注目されるのはマニフェスト。衆院選にマニフェストが導入されて6年目になるが、今回ほど関心の持たれていることも少ない。自民、民主両党のマニフェストを読み比べてみているのだが、総じてばらまきだし、両党ともに公約実現へのプロセスがいま一つ不明確だ▼中でも景気対策と成長戦略が焦点だが、あるエコノミストの指摘するように、自民がローリスクローリターンであるのに対し、民主はハイリスクハイリターンであると言えそうだ。また、自民は郵政民営化、財政再建はどこへ捨ててしまったのか、民主は外交政策がいかにも不安定だ▼それにしても、党首討論にしろ街頭演説にしろ、あれほど相手を罵るというのはいかがなものか。せっぱ詰まってのことだろうが、あの口汚さは一国の宰相のものとしてはいただけない。民主の党首の論戦にしても、よく指摘されているように財源問題など同様にもっと具体的で丁寧なものが欲しい▼結局、国民としては、マニフェストよりも、単純に政権を変えるのか変えないのか、ムードだけの投票行動となりそうで、マニフェストへの追跡はどうなるものなのか。
A5判
314頁
ISBN:978-4-88318-560-3
価格:2,640円(本体価格:2,400円)
A4
138
ISBN978-4-88318-063-9
価格:2,200円(本体価格:2,000円)
溶接学会 溶接法研究委員会
B5判
258頁
ISBN:978-4-88318-060-8
価格:13,200円(本体価格:12,000円)