苦節4年で悲願の初優勝というところか。女子プロゴルフ宮里藍選手のエビアン・マスターズ優勝のこと。開催地はフランスだが、米女子ゴルフツアーに組み込まれている大会だから、これが念願の米ツアー初の勝利ということになる▼宮里は高校3年の03年に日本のプロツアーで優勝するや高校生でプロに転向、04、05年と日本ツアーで活躍。その実績をひっさげて06年から米ツアーに参戦してきた。しかし、渡米後はなかなか1勝ができず次第に深刻なスランプに陥っていた▼早熟の天才宮里の紆余曲折は何だったのか。もちろん世界の強豪がしのぎを削る米ツアーということもある。それとあまりの順風による慢心ということもあったのだろう。米ツアーでは韓国勢の活躍も目立つ。同じアジアから来ていて彼我の差に焦りもあったのかもしれない▼宮里はインタビューでたびたび「楽しみたい」「楽しめた」と語っている。しかし、トッププロが競うゲームで果たして楽しめるようなことなのだろうか。それは自分を落ち着かせるためのもので、きちんと自分と正対していなかったのではないか▼それがこのたびの優勝では「緊張した」と語って喜びを隠さないでいたが、決して楽しめたとは言わなかった。早い機会に米本土で2勝目を挙げることで宮里の真価は本物となるのだろう。
A5判
314頁
ISBN:978-4-88318-560-3
価格:2,640円(本体価格:2,400円)
A4
138
ISBN978-4-88318-063-9
価格:2,200円(本体価格:2,000円)
溶接学会 溶接法研究委員会
B5判
258頁
ISBN:978-4-88318-060-8
価格:13,200円(本体価格:12,000円)