秋葉原日記 (ライブラリ)

技報

 技報とは、企業が発行する技術論文誌。技術広報活動の一環で、技術論文のほか製品紹介や技術動向などの解説記事が掲載されている場合が多い。
 ものづくりに関わる企業が雑誌形態で刊行していて、大企業に多い。
 当社としても技術雑誌や技術図書の発行を手がけている関係上、技報は貴重な情報源で、学会誌とともに欠かせない存在であり、多数の技報を購読している。
 かつて、技術開発の進展が顕著だった時代には月刊で発行している企業もあったほどだが、その後、季刊となったり年2回などとなったりする企業が多くなっている。経費の問題もあるだろうが、やはり技術開発全般のボリュームが減っていることが大きな要因であろう。
 こうした中で、このほど届いた『新日鉄技報』を手にしたらいつになくずしりと重い。約250ページもあり、創刊100周年記念特集号とある。
 もとより新日本製鐵の技報だが、さすがに100周年とはすごい。1911年に官営八幡製鉄所内で製鐵研究会によって『製鐵研究会記事』として刊行されたのが原点だという。
 ざっと目を通しただけのことだが、「鉄は国家なり」とか「鉄は産業の米」とか称されてきたように、内容は多岐にわたっていて、我が国の鉄鋼技術の変遷が概観できるようだった。
 口絵のカラーページには、高耐食性鋼板が採用されたタンカー「津軽」、世界最長の吊り橋「明石海峡大橋」から海洋構造物やラインパイプ、さらには自動車用高張力鋼板などっとあって、様々な種類に上る鋼板とその幅広い用途が紹介されてい興味深いものだった。

shinnittetugiho.jpg

バックナンバーへ

お勧めの書籍