秋葉原日記 (ライブラリ)

仙台

 先週末は仙台に出張だった。仙台はよく知った街だが、今回はほぼ1年ぶり。
 金曜日、仙台駅に降り立ったらとても寒くてふるえるようだった。もっとも、地元の方々の話でもこの日は格別に寒かったらしい。
 翌、土曜日は朝から快晴で、前日とは打って変わって暖かだった。そこで、ぶらぶらと市内を散策してみた。
 仙台はたびたび訪れていて今更珍しいところも少ないのだが、暖かい日差しに誘われてただぶらぶらと中心部を散策してみた。
 仙台駅を背に直角にまっすぐに東西に伸びている大通りが、左から青葉通、広瀬通、定禅寺通。
 初めに定禅寺通から。うっそうとしたケヤキ並木がトンネルをつくっている。仙台でも美しい街路として人気の通りだ。ただ、ケヤキの鮮やかさは終わっていて残念ながら色は褪せていた。夜間はこのケヤキにイルミネーションがともされるらしい。
 しばらく通りを歩いていったら、左手にせんだいメディアテークという外壁がガラス張りの建物があった。建築後10年といい、図書館のほか美術や映像文化の活動拠点として活用されているらしい。
 この建物の構造が一風変わっている。柱が鋼管のトラス構造になっているのだ。これが大きな円柱となって鉄骨柱の役目を果たしている。トラス柱の太さはまちまち。しかも、床はこのトラスに接合されたフラットスラブで支えられている。
 設計は伊東豊雄だが、トラス柱の中心をエレベータや配管類の導線に使ったりしているし、7階ある各フロアの設計がそれぞれにまるで違うというのも特徴のようだった。
 メディアテイクから先はほどなく西公園に突き当たって定禅寺通はここまで。西公園は広瀬川の淵にあって高台になっている。川向こうは青葉城ということになる。
 左折して西公園通を進み、広瀬通に入った。これは銀杏並木の美しい通り。この通りを東二番丁通まで進んだ後は青葉通を引き返した。青葉通もケヤキ並木の繁った通りだった。
 この間、晩翠通などと右に左にしたが、どの通りに入っても並木がきれいに整備されていて、仙台は杜の都と詠われるほどに美しい街路が続いていた。
 ただ、仙台はもとより伊達六二万石の城下町だが、戦災がひどかったようで、随分と路地裏まで足を運んだのだが、武家屋敷などといったような往時を偲ばせるものが残っていないのは残念だった。

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(ケヤキ並木がトンネルのような定禅寺通)

 

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