秋葉原日記 (ライブラリ)

かりんとう

 かりんとうをいただいた。会社を訪ねてきた方が手みやげに持ってきて下さったもの。
 この会社は今は亡くなられたが創業者の先代がたいそう気配りの行き届いた方で、いつでも手ぶらということがなく、それも手近なところであり合わせのものを調達するのではなく、相手の喜びそうなものを選んでわざわざ本店に足を運んだり、デパートで仕入れたりするような人だった。その教えが今に至るも息づいていいるようでこれは大変うれしいこと。
 実はかりんとうは大好物。それを知ってか知らでかはともかく、これはありがたい。早速社員で分け合っていただいた。
 いただいたのは日本橋錦豊琳のもので、9種類の味のかりんとうが詰め合わせになっていた。
 全般に小ぶりで、大きさは小指ほどにもないくらい。このうち、黒糖かりんとうをいうものを食べたが、黒糖とはいいながらは甘さはやや控えめ。しかし、なかなか硬く歯ごたえがある。歯の弱いお年寄りにはやや手強いかも知れない。
 かりんとうは、小麦粉を砂糖などとともに練り合わせ棒状にしたものを油で揚げ、黒砂糖などでからめたもの。
 東京では、新宿中村屋のものが古くから好まれているが、ここのは親指くらいの太さがあって黒砂糖がしみこんだような色具合だが、食感はサクッとしている。
 また、湯島の花月のものは琥珀色したつややかなもので、外はかりっとしながらも中はサクッとしている。
 調べてみたら、かりんとうは奈良時代に遣唐使がもたらしたものともいわれて古いものらしいが、小麦粉と砂糖を練って油で揚げた駄菓子ということならば全国に多数のご当地ものがある。形も棒状に限らずせんべいのようなものや板状に四角いものなど様々。
 このうち、岩手県には直径15センチ大、渦状の文様をした面白いかりんとうがある。油で揚げたせいか少しゆがんでいて、甘さはほとんどなかったように記憶している。

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(錦豊琳のかりんとう)

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