秋葉原日記 (ライブラリ)

坂と電車の似合う街長崎

 このたびの長崎出張。あまり時間に余裕がなかったし、着いたら雨模様でもあったのだが、せっかくの長崎のこと、2時間ばかりぶらぶら歩いてみた。
 いったいに港町が好き。それも漁港ももちろんいいいが、異国情緒漂う港町は独特の風情があって魅力的だ。
 小樽、函館、横浜、神戸、長崎などとあるが、とりわけ坂があって路面電車の通う街がいい。この条件を満たすのは函館と長崎。
 長崎は10度目ほど。九州内各都市の中でもよく訪れている方だろう。だから、市街中心部ならあらかた知っていて、地図を持たなくともさほど迷うこともない。
 泊まったホテルが新地に近いところで、ここから銅座、丸山、思案橋そして中島川の畔を下りながら西浜町で電車に乗り、石橋で下車した後は洋館が建ち並び異国情緒が深い東山手界隈をぶらついた。
 いい街にはいい喫茶店があるというのが持論だが、この日も、雨が強くなっては雨宿りに入り、坂の途中に気の利いた店を見つけては立ち寄った。中には中庭のある喫茶店まであって豊かな空間に浸れたのだった。
 港町はまたたくさんの演歌を生み出してもいるが、夜の宴会の後は丸山に繰り出して「長崎は今日も雨だった」と「港町ブルース」を歌ったから、演歌の情緒がしみじみと感じられるような1日だった。

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(洋館が建ち並ぶ東山手界隈)

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