秋葉原日記 (ライブラリ)

日本専門新聞大会

 日本専門新聞協会主催による日本専門新聞大会が、新聞週間期間中の昨日20日帝国ホテルで開催された。
 日本専門新聞協会とは、専門紙発行社が加盟する公益法人で、一般紙が加盟する日本新聞協会とは別に組織されている。現在の加盟社は92社で、発行形態は日刊が34紙、週刊が44紙などとなっていて、産報出版発行の『溶接ニュース』も加盟紙の一つ。
 この日の大会では、新聞のもつ公共的使命達成のため報道活動を通じて被災地の復旧・復興に全力を尽くすとする大会アピールの採択などが行われたが、面白かったのは併催行事として行われた時局講演会。
 ジャーナリスト桜井よしこ氏が「日本再生への針路と誇りある国づくり」と題し講演したのだが、保守派の論客らしい論調で、しかもテレビのキャスターから離れた気軽さだったのか、歯に衣を着せぬ舌鋒ぶりだった。
 講演で桜井氏は、現在の日本は、明治維新、太平洋戦争の敗戦直後にもまして深刻な危機的状況にあるとし、その理由はたった一つ、日本人の質の劣化だと指摘した上で、とくに政治家には国家的見地がまったくみられないと糾弾、中でも菅直人前首相については3.11に直面して無為無策無能ぶりを露呈したと呼び捨てに名指しする激しさだった。
 また、戦後、防衛と外交をアメリカにゆだねてきたツケが現在の日本に回ってきているとし、アメリカの力が相対的に低下してきている一方で、中国の覇権主義が膨張している今日、これに対応するためには日米関係をよりいっそう緊密にするとともに日本の軍事力の強化が肝要で、そのためには憲法を改正する必要があり、今こそ政治的決断の時だと展開していた。
 さらに、講演の中ではしばしば歴史認識にも言及していて、歴史を学ぼうとしない日本人が、歴史をねつ造する中国人にやり込まれているとしていたが、日本の戦争責任を意識的に軽視する論調はいかがなものかとも思えたのだった。

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(時局講演会の模様)

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