秋葉原日記 (ライブラリ)

美々卯

 今週初めは大阪に出張だった。
 大阪では、昼食は美々卯でミーティングしながら打ち合わせをしながらいただいた。
 美々卯は創業200年という、うどんすきで知られる大阪でも名だたる老舗の麺店で、近年では大阪市内に限らず東京にも出店して随分と業容の拡大が著しいようだ。
 大阪市内には数店舗があって、自分もあちこちの店に入ったことがあるが、この日訪れたのは本町にある本店。なかなか老舗らしい風情のある構えだった。
 10月中旬とはいいながらこの日は残暑のような暑さだったし、昼食でもあって、名物のうどんすきは敬遠したのだが、それでわかったことはこの美々卯という店は、そもそもは創業当初からそばの店だったということ。いつでも美々卯というとうどんの店という先入観があったからこれは迂闊だった。
 それで、この日はこの店の一押しだという、うずらそばなるものを注文した。うどんならいざ知らず大阪でそばをいただこうという気にはなかなかならないのだが、ここは勧める通りに頼んで見た。
 それで出てきたのが、一言でいうとあつもりである。つまり、温かいもりそばである。ついでにたれも熱い。これにウズラの卵が2個落としてある。
そば自体は粉を贅沢にひいたようで、やや白みがかったなかなかいい色具合とつやをしている。たれは鰹節の風味が強く、大阪にしてはやや濃い味がした。
 結局、そばもたれも申し分ないようだったが、いかんせん、あつもりということでせっかくのおいしさが伝わってこなかった。それに麺がくっついて固まりになってしまっているから大変食べにくかった。
 以前、この店でうどんを食べた折には、腰の強いやや太めの麺と、鰹節の風味が漂う、色は薄めながら出汁のきいたたれに感心していたのだったが、やっぱり、美々卯といえども、大阪はうどんに限ると感じた次第だった。

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