秋葉原日記 (ライブラリ)

東北新幹線はやぶさ号グランクラス

 先週の青森出張では、東北新幹線はやぶさ号を利用した。
 はやぶさ号は3月5日にはデビューしていたが、3.11東日本大震災の影響でしばらく運転中止となっており、再開されたのは7月になってからで、これまで乗る機会がなかった。
 9月7日東京駅21番線ホーム。8時00分ちょうど、仙台からの折り返し運転のはやぶさ号が到着した。
 グリーンとホワイトにピンクの帯を配した鮮やかなボディで、まぶしく輝いている。最新鋭のE5系車両で、ますます鼻が長くなっている。
 先頭の10号車が呼び物のグランクラスで、次の9号車がグリーン車、以下普通車の10両編成。
 グランクラスは一度は乗ってみたいと念願していた車両。グリーン車のさらに上位に位置する最高級グレードの設定で、ここは奮発して席を確保した。何しろ一般の特急料金6,500円にプラス10,000円もする。グリーン車が5,000円だからちょうど倍である。
 とにかく贅沢な設定で、新幹線列車初のファーストクラスというふれこみである。なるほど座席は1車両に18席しかなく、2列+1列のシート配置。シートは革製だし、室内のインテリアも含めてすべてがファーストクラスのセッティングで、JAL国内便のファーストクラスに相当する。
 8時12分定刻の発車。すぐに加速していき、そのまま上野をとばした。北へ向かう列車で上野停車を省くというのはいかにも寂しくてこれはいただけない。
 発車して間もなくグランクラス専任アテンダントの女性が飲み物や軽食のサービスを開始する。飲み物はソフトドリンクに限らずビールやワインなどのアルコール類を含めてすべて飲み放題。自分は到着後すぐに仕事が控えていたからジュースを頼んだ。
 軽食は和食と洋食が用意されており、自分は幕の内弁当を選んだ。小ぶりの弁当だが量的には十分すぎるほどで、ホタテの煮付けや山菜のミズなどと東北の食材を使った心遣いもうれしく、とてもおいしくいただいた。JALファーストクラスの弁当に比べ数段上等だ。
 列車は大宮を出ると停車するのは仙台と盛岡のみで、郡山も福島も八戸すらも通過した。速達性を重視したもので、航空機との競合を意識したものであろう。
 車窓には初秋のすがすがしい秋晴れの風景が広がっている。那須のあたりではまだ田んぼの稲もやや黄色みを帯びてきたばかりの様子だったが、仙台あたりからは稲刈りが始まっていた。
 仙台9時56分着、9時59分発車。仙台を出て明らかに減速したようだ。
 このはやぶさ号に限らず東北新幹線は、震災後特別ダイヤで運転されていて、随分とスピードが抑えられている。
 仙台を出たところでコーヒーと茶菓子をもらった。随時注文できるし、おつまみもせんべいなど数種あるようで、自分はアップルパイをいただいた。
 盛岡10時52分着、10時55分発。盛岡を出てすぐに右窓に端正な山容を見せる姫神山、そして左窓には南部片富士と呼ばれる裾野の美しい岩手山が望めた。
 八戸を11時22分に通過し、八甲田連峰を左窓に見ながら新青森11時44分着。本来11時22分到着のところだが、震災対応ダイヤのため約20分の遅れとなった。なお、この特別ダイヤは9月23日からは震災前の通常ダイヤに戻るということである。

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(はやぶさ号グランクラス車両の内部)

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