秋葉原日記 (ライブラリ)

子どもの新聞大博覧会

 子どもの新聞大博覧会という催し物が横浜市の日本新聞博物館で開催されている。
 会場には、日本新聞協会加盟社が発行する子ども向け新聞107紙が展示されていた。
 随分と数多くの子ども向けの新聞もあるものだが、ただ、このうち単独で発行されているものは8紙で、日刊が「朝日小学生新聞」と「毎日小学生新聞」の2紙。
 残りは本紙の別刷りとして発行されているものが16紙あり、大半は本紙の中に定期的に子ども向けのページとして掲載されているものだ。
 それにしてもこの頃の子ども新聞はカラフルで、大半が全ページカラー刷り。また、イラストを初め図版が多く使用されていてグラフィック調であるのもこの頃の特徴か。
 また、ニュース記事のみならず解説記事の多いのも子ども新聞の特徴のようで、しかも、子ども向けだけにわかりやすくはもちろん偏った解説とならないように心掛けているようだ。
 最近の紙面で目を見張るのはやはり東日本大震災に対する取り扱い。大量の記事が報道されている。また、原発に関する記事も多い。とくに、最近ということでは子ども新聞にとっては原発が最大関心事のようだ。
 そのことで注目されたのは原発を巡る論争が展開されていること。子ども新聞で論争まであるというのは驚きだった。
 毎日小学生新聞紙上で行われているもので、発端は、3月27日付に載った「東電は人々のことを考えているのか」と題する元・毎日新聞論説委員でジャーナリストの北村龍行氏の解説記事で、東電は独占企業であり、市民のことなど考えてもいないし、こんな会社に危険もある原子力発電所や、生活に欠かせない電気の供給をまかせていたことが、本当はとても危険なことだったのかもしれない、大意そういう記事だった。
 これに対し、読者である小学6年生から反論の投書があった。お父さんは東電の社員だという。
 読んでみて、無責任だ、と思いました、原子力発電所を造ったのは誰でしょうか。もちろん、東京電力です。では、原子力発電所を造るきっかけをつくったのは誰でしょう。それは、日本人、いや、世界中の人々です。その中には、僕も、あなたも、北村龍行さんも入っています、概要このような書き出しだった。
 この小6の意見に対し、たくさんの意見が毎日小学生新聞には寄せられていて、それは現在に至るも続いている模様だ。
 ちょっとした論争ということだが、なかなか難しい問題で、最初に投げかけた小6意見に「みんなで話し合うことが大切だ」とある通りだろう。

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(会場で配布されていたチラシから引用)

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