秋葉原日記 (ライブラリ)

柏の葉キャンパスシティ

 東京の北東、千葉県柏市で「柏の葉キャンパスシティ」と呼ばれる新しい都市づくりが進められている。
 秋葉原からつくばエクスプレス(TX)で約30分、柏の葉キャンパス駅に降り立つと、そこにはすでに数棟の高層マンションや大型ショッピングセンターなどが建ち並び、開発中の街区が広がっていた。
 なかなか魅力的な都市計画のようで、公民学の連携で推進されているのが特徴といい、柏市や三井不動産、TX、東京大学、千葉大学などが参画しており、先端的でユニークな様々なプロジェクトで構成されている。
 一つは、スマートシティ構想。つまり環境型都市づくりで、自然エネルギーの採用やエネルギー需給の一元管理などによって排出ガスの40%削減を目指すとしており、すでに中核となる住宅やオフィスが着工されていて、三井不動産や建設、エネルギー、通信などの関連企業が参画している。
 また、東大が主導となって次世代交通システムの開発など実験的なプロジェクトも進められている。
 もう一つは、国際キャンパスタウン構想。つまり国際学術研究都市が目標で、研究・教育機関の誘致のほか、ホテルや長期滞在施設といった外国人研究者のための居住環境の整備なども事業項目に加えられている。
 駅前にUDCK(柏の葉アーバン・デザイン・センター)という施設があって、そこでは柏の葉キャンパスシティ都市計画の概要が紹介されていた。
 また、ここではスマートサイクルという位置づけのもと自転車のレンタルサービスも行っていて、これを借り出して周辺を探索してみた。
 まず、中心にあるのが県立柏の葉公園。大変広大な公園で、総合グラウンドやサッカー場などのスポーツ施設も付属されている。
 また、公園の周囲には東京大学、千葉大学のキャンパスのほか国立がん研究センター、国土交通大学校など国立、公立の研究、教育機関が多数集積されていた。
 このうち、東大は本郷、駒場に続く3つめのキャンパスで、物性研究所や新領域創成科学研究科など主に理系の研究所、大学院で構成されているとのことで、現在、教職員、院生は3千名になるという。
 この柏の葉キャンパス周辺は、もともとが米軍の通信基地跡地だったところで、これに柏ゴルフ倶楽部跡地が加わって、都心から30キロ圏内とは思われない広大な開発用地が残されたもの。
 周辺は緑も多く、新しい都市計画が自然とどのように共生していくのか今後の開発が注目されるところだった。

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(柏の葉キャンパス駅周辺)

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