秋葉原日記 (ライブラリ)

大阪企業家ミュージアム

 昨日は大阪へ出張だった。
 支社業務が目的だが、東京を少し早めに出てかねて寄りたいと思っていた本町にある大阪企業家ミュージアムを見学した。
 今日の大阪の産業界を築いた先達の業績を紹介し、後進の啓発を促そうと設立されたもののようで、明治以来130年にわたる企業人105人について展示されている。
 政治家や官僚、軍人、学者というのは含まれていなくて館名の通り企業家がコンセプトという博物館で、いかにも商都あるいは民都と呼ばれる大阪らしいところ。
 展示のトップは五代友厚(1835‐1885)で、薩摩藩士から経済人に転じた人物だが、明治維新期の大阪経済の再生と近代化をリードしたと紹介があった。実は自分はこの五代友厚の直系の子孫と面識があって、とても親しみを覚えた。
 次に、近代的な紡績技術を導入し我が国繊維産業を開花させたという山辺丈夫(1851‐1920)、近代総合商社への道を拓いた伊藤忠兵衛(初代1842‐1903)、新薬開発に挑戦した武田長兵衛(5代1870‐1959)、松下電器産業(現パナソニック)の創業者松下幸之助(1894‐1989)などと続き、そうそうたる名前が並んでいてさすがは大阪と思わせる。
 展示は1人ずつパネルになっていて、簡単な業績の紹介と関連の博物資料が展示されているという具合。
 なかなか親切な博物館で、音声ガイドを無料で貸してくれるし、グループで依頼すればボランティアの学芸員がガイドもしてくれるようだ。
 社会人のみならず学校の生徒や大学生などの見学も多いようで、企業家精神の発揚に貢献しているように思われた。
 会場内を見て回っていたら、キャスター付きのトランクを引っ張っていたからきっと出張の途次にでも立ち寄ったのだろう、きちんとした身なりの二人連れの会社員が「一人でできることなどたかが知れているわけだし、リーダーシップであれ、先見性であれ、開拓者精神であれ、結局、その人物の持っている魅力によるところが大きいよね」と同僚に話しているのが聞こえたが、なるほど、そういうものだろうと同意できたのだった。

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