長らく秋葉原電気街の顔というべき存在だった秋葉原ラジオ会館が6月いっぱいで取り壊される。築50年を経て老朽化したためで、3年後に新しいビルとなって生まれ変わる。
秋葉原駅を電気街口に出てすぐ正面にあり、通称ラジカンと呼ばれて親しまれてきた秋葉原ラジオ会館だが、戦後の闇市から起ち上がった当初は8階建ての全館にびっしりと電気部品屋が詰まっていた。
その後、パソコン店からこの頃ではホビーの店などといった具合に秋葉原の変遷そのままに激動をくぐってきた。
この間で最も華やかだったのはパソコンブームのころだっただろうか。NECや東芝などと大半のパソコンメーカーがショールームを構えていて、関連するショップが押し合いへし合いするように店を出していた。
この頃では電気関係は1階などごくわずかとなり、大半はホビー関係などとなっていた。
なお、入居店舗は工事の期間中は近隣のビルに移って営業を続けることとなっていて、すでに移転先の秋葉原ラジオ会館仮店舗ビルも完成し、移転作業が始まっている。
3年後の新ビル完成後にはこれらの大半がそのまま戻ってくるというから、やはり秋葉原ではなくてはならない店が多いのであろう。
(秋葉原風景73=取り壊される秋葉原ラジオ会館)
A5判
314頁
ISBN:978-4-88318-560-3
価格:2,640円(本体価格:2,400円)
A4
138
ISBN978-4-88318-063-9
価格:2,200円(本体価格:2,000円)
溶接学会 溶接法研究委員会
B5判
258頁
ISBN:978-4-88318-060-8
価格:13,200円(本体価格:12,000円)