秋葉原日記 (ライブラリ)

北京エッセンフェア2011上海

 北京エッセンウエルディングフェア2011上海が昨日開幕した。
 会場の上海新国際博覧センターは、朝から来場者が長蛇の列で大変な盛況ぶりだった。しかも、中国の展示会の常で、午後になるとまるで潮目が引くように来場者の流れはいつもなら退いていくのだが、今年は夕方遅くまでにぎわいは衰えなかった。
 それほどに中国溶接業界の活況は力強いものだとも言えそうだったし、過熱気味とさえいわれるほどの景気ぶりがうかがえるものだった。
 このフェアは、北京と上海を交互に毎年開催されて今年が16回目だが、主催者の発表によると展示場面積約10万平方メートル、出展社数29カ国918社となっていて、出展社数こそ前回を若干下回ったものの、ここ数年来はほぼ同程度の規模となっている。これは中国溶接業界の伸びが止まったというようなことではけっしてなく、会場キャパシティが限界となっていることによるところが大きいと思われる。
 この展示会に第1回から毎回欠かさずに参加してきているものとして感じることは、中国溶接業界の発展そのままにこのフェアも拡大の一途をたどってきたことだ。
 溶接の世界では、長らくドイツ、日本、アメリカのショーをもってして世界三大と称してきたが、今やこの北京エッセンフェアが規模だけなら世界最大ではないか、そう思えるほどの成長ぶりだ。
 この巨大な市場めがけて世界の主要なメーカーがこぞって出展してきており、リンカーン、エサブの世界二大トップを初め日本のパナソニック、ダイヘンなどが絡んで華々しい競争を繰り広げている。
 ただ、一方で目立つのは、地元中国メーカーの成長ぶりで、溶接機、溶接材料、溶断機各分野で有力な企業が登場し、着実に実力をつけてきていることだ。
 しかし、地元溶接業界の地元メーカーに対する評価は、「外見上は世界のトップに接近しているように見えても、品質一つ取ってみても内容的にはまだまだ不安定だ」とする見方もあってなかなか厳しいものがあり、ある識者などは日本に比べ10年以上の遅れなどという人もいるほどだが、ここからどのようにブレークスルーしていくのかが正念場となってきそうだった。
 なお、来場者の顔ぶれを見ていると、出展社以外の一般来場者としては西洋人のみならず日本人や韓国人なども含めて外国人の姿は本当に少なくて、きわめてローカル色の強いものとなっていた。

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(盛況の会場風景)

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