秋葉原日記 (ライブラリ)

上海最新事情

 上海滞在2日目。昨日はAWF(アジア溶接連盟)のレセプションがあって、中国、韓国、シンガポール、インドネシア、マレーシア、タイ、インドなどとかねて旧知の人たちと昨年の東京以来の旧交を温めた。溶接というフィールドを同じくする人々だし、同じアジア人ばかりだからとても和やかだ。
 ところで、上海は昨年の6月以来だからちょうど1年ぶり。3年連続だし、通算10数回には上ろうか。
 それで感じること。
 ますます発展しているなというのがまず率直なところ。
 景気は悪くなくて、というよりも、過熱気味を押さえているというのが実態のようで、業界によってまだら模様にはなっているようだが、機械設備関連など一つの四半期で1年分を稼いでいるという好調ぶりのようだ。もっとも、絶好調だった建設機械などはここにきて在庫が過剰となってきているようだから変化は激しい。
 それと、人件費が高騰していて、直近でも25%もの上昇だし、この2、3年で3倍強にはなっているというからなかなか大変だ。
 また、電力不足も顕在化してきていて、石炭の高騰もあって電力料金も上昇を余儀なくされている。中国全土では5千万キロワットの電力が不足しているとのことで、そうなるとこれは東電1社分に近い電力量ということになる。
 日本の大震災の影響も表面化している。日本からの部品の供給が停まっていて生産に空白が生じたりもしているようだ。
 日本向けの旅行者は激減しているが、中国の人たちとしては福島の原発事故は恐怖心が大きいようで、留学生も大半は帰国してしまったらしい。
 昨年の万博が終わっても取り立てて大きな変化は出ていないようで、逆に、万博を目指して進めてきた美化運動はさらに徹底して継続されているようで、何しろ街はきれいになった。
 とにかく、規模とハードは十分すぎるほどに整った現在、これからはソフトやサービスといった分野がどのように充実していくのか、そこがもっとも難しく時間のかかるところでもあり、調整局面を迎えたような印象もある経済と先進都市への発展はこれからが正念場だろう。
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(上海発展の象徴、浦東の超高層ビル群)


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