秋葉原日記 (ライブラリ)

アルミ溶接日本一

 第36回全国軽金属溶接技術競技会の表彰式が昨日東京で行われた。
 このコンクールは、アルミニウム合金の溶接技術を競うもので、鋼の溶接を対象にした一般のコンクールとは違った特徴がある。軽金属溶接協会の主催。
 競技は、ティグ溶接固定管、ミグ溶接中板、ティグ溶接中板の3種目で行われていて、各種目の優勝者がそれぞれアルミ溶接日本一に輝いた。
 主催者によると、参加者の年齢構成は21歳から47歳に及び、入賞者の平均年齢は29歳だったとのこと。
 実際、表彰式に臨んだ入賞者の顔ぶれを見ると、いかにも働き盛りの腕自慢という様子で、年齢構成から見ても技能の伝承がしっかりと行われていることを示していて心強かった。
 また、競技成績はミグ溶接中板では優勝者の得点が100点満点換算で実に98点に達し、ティグ溶接中板でも97点だったとのことで、きわめてハイレベルの内容だったようだ。
 アルミニウム合金は、自動車や鉄道車両、各種プラントなどに使われていて、とくにここ数年来は軽量化が図られるところから環境にやさしい材料として注目されており、用途の拡大が急速に進んでいる。
 その際、重要になるのが溶接技術で、ティグ溶接やミグ溶接といったアーク溶接のみならず、FSW(摩擦攪拌溶接)といった革新的な溶接プロセスの開発が脚光を浴びてきている。
 アーク溶接についてみれば、アルミニウム合金は鋼の溶接に比べてブローホールが生じやすいなどの難点を抱えていて、そのため高度な溶接技術が必要とされている。
 しかし、この日表彰を受けた入賞者たちが切磋琢磨している姿を想い描くと大変頼もしくもなるのだった。

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(表彰を受けた入賞者たち)

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