秋葉原日記 (ライブラリ)

佐久間橋児童遊園

 産報佐久間ビルの右隣は千代田区泉橋区民会館で、その裏手が神田川に面して佐久間橋児童遊園となっている。
 昔、40年ほど前までは産報佐久間ビルの右隣には今の区民会館のあたりも含めて神田川に注ぐ掘り割りがあった。この掘り割りは現在の秋葉原駅周辺にあった貨物の集積場につながっていた。つまり、東北地方から集まった物資はここで荷下ろしされ、神田川の水運を利用し各地へ届けられたというわけである。
 この掘り割りを渡るために設けられていたのが佐久間橋で、かつては産報佐久間ビルの前の通りをごとごとと都電が渡っていった。
 佐久間橋の名称はその名残ということになり、数年前にこのあたりが整備された折、現在の佐久間橋児童遊園となったのだった。また、ここには神田川和泉橋防災船着場も設置されている。
 もっとも、児童遊園とはいいながらここでこどもたちが遊んでいる姿を見かけることはほとんどなく、近所の勤め人や通りがかりのものが休憩に利用しているほか、路上生活者が数人たむろしているだけだ。
 ここにはわずかだが花壇もあって休憩がてらたばこを吸うものや弁当開いているものなどと利用者は絶えることないようだ。
 また、神田川にはユリカモメが飛来してきていて、真っ白な羽を休めている姿を見かけることができる。
 時折、船が上り下りしていていかにもうららかな神田川のこの頃である。

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(秋葉原風景73=佐久間橋児童遊園)

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