秋葉原日記 (ライブラリ)

放射線サーベイメーター

 昨日は自分が事務局をつとめている異業種交流的な集会があった。
 毎回メンバーが持ち回りで仕事のことや趣味のことなどを講演しているのだが、昨日の講師は外資系食品会社の重役で、話題は放射能のことにも及んだ。
 食品会社は業務上常日頃から放射線との関わりが深いのだそうで、様々なデータを披露して放射線や放射能あるいは放射性物質に対する基礎的な事柄についてやさしく解説してくれた。
 とくに、寺田寅彦の「ものを怖がらなすぎたり、怖がりすぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしい」という言葉を引用して、数値にいたずらに振り回されない冷静な理解を促していた。
 また、講師は放射線サーベイメーター(ガイガーミュラーカウンター)というものを持参してきていて、これは放射線の量を計測する道具なそうだが、時節柄大変興味深かった。
 試しにその場で計測してみたところ、会議室内では0.006レム(1時間当たりのシーベルトとしては約0.06マイクロシーベルト)から0.009レムとなっていた。なお、屋外(産報佐久間ビルの前の通り)で計測したところでは0.012レムとなった。
 いずれにしろ、日本で平時に受ける被曝量としては0.04マイクロシーベルトなそうだから、それに比べては高い値ということになるが、人に与える影響力ということでは当然のことながらまったく問題のない数値ということだった。
 結局、被曝量ということで問題となるのは放射線量と時間の総和であるということが肝要とのことで、計測したときの瞬間的な数値だけであれこれするのは無意味というのが結論ではあった。
 ただ、そうなると、それだけに、現状のように福島原発について内閣、経産省、東電がそれぞれにばらばらに毎日記者会見を行い、それぞれの立場ごとにあいまいで説明不足な見解を発表していることは、国民に情報を公開しているように見えて、その実、無定見に混乱をもたらしているともいえるように思えたのだった。

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