秋葉原日記 (ライブラリ)

桜のコンベンションシティ昌原市

 5日火曜日から韓国の昌原市に来ている。
 昌原市は韓国の南部にあり、釜山の西に位置する。釜山・金海国際空港から車で約30分だった。
 ここは2年ぶり3回目だが、とにかく大変美しい都市で来るたびに感心している。
 ちょうど桜が満開の季節で、市街全域で桜並木が見られた。これほど街中至るところが桜で覆い尽くされた都会も珍しく、日本にも例がないのではないかと思われた。北部の首都ソウルなどとは違って大変温暖で、何でも韓国では最初に桜が咲くことで知られているらしい。昌原市のメインストリートである昌原大路などは、幅50メートルの両側、10数キロにわたって桜並木が続いていて圧巻だった。
 また、街路樹が多いから全市が緑豊かに見えた。2年前の前回は5月に来たのだったが、そのときにはサツキの花園に迷い込んだかと思われるほどの美しさだったが、折々の季節に咲く花を選んで街路樹を構成しているのだろう。
 昌原市は政府が主導して開発を進めてきた計画都市で、6車線ほどの幹線道路が都市を縦横に走り、都心の行政地区、商業地区を取り囲むように住宅地区と教育地区が広がっている。
 また、この都会は韓国でも有数の工業都市なのだが、その工業団地は港湾に面して一カ所に集中しており、工場群と住宅街が完全に分離されていて、都心にいる限り工業都市の片鱗にすら気がつかないが、一歩、工業団地に足を踏み込むとそのおびただしいほどの工場群に驚かされる。
 サムスンや現代、、大宇、LGなどと韓国の名だたる大企業がこぞって進出しており、自動車を中心に機械金属関係の企業から造船など裾野の広い企業群が広がっている。
 都市開発から約30年、当初は10万人程度だった人口は現在では50万を突破するほどに発展している。
 ただ、低密度開発を基本としているから街に密集したイメージは全くなく、周りを低山囲まれている割には広々と感じるほどで、都市計画としてはオーストラリアのキャンベラをモデルとしたということである。
 一方、ここ昌原市は慶尚南道の道庁所在地でもあるのだが、感心したのは道庁、市庁あげてのコンベンション誘致政策。
 このたびの昌原市訪問は当地で6日開幕したWELDING KOREA2011のためだが、ショーが開催されているのは市の中心部に位置するコンベンションセンターであるCECOなのだが、ここは関連施設としてホテルや会議場、ショッピングモールなどが連なる複合施設となっている。
 道、市のコンベンション誘致は非常に積極的で、今回のWELDING KOREAにも5億ウォン(約5千万円)の補助金を出資しており、このため出品小間料の低減や海外バイヤーの片道航空運賃と2泊分の宿泊費負担が可能となったということである。
 また、コンベンションの補助ということでは、当市が機械金属工業で立地しているところから重点補助業種がいくつかあって、その一つが「溶接」なのだというからうれしい。
 人口規模から見て日本でいえば大きな県の県庁所在地ほどであろうが、住民の豊かな生活を守り産業を育成し交易を促進させるためにコンベンション誘致に思い切った施策を打ち出すメリハリのきいた政治に感嘆したのだった。

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