秋葉原日記 (ライブラリ)

風評被害

 震災からの影響は、少なくとも首都圏では日を追って改善されてきていて、ガソリンなど通常通り入るようになってきた。これなど1週間前と比べまるでウソのような状況だ。
 この頃首都圏で深刻なのは、東電福島原発事故による放射性物質による汚染の影響で、水から野菜へと被害が拡大してきている。
 飲料水については、水道水を飲料とすることへの懸念が報道されて以降、あっという間にスーパーやコンビニではペットボトル入りの水が売り切れとなってしまい、なかなか手に入りにくい状況が続いている。
 1歳未満の赤ちゃんについては万難を排することは当然としても、一般には被害の影響はないといわれているのに、一度広まった不安はぬぐいさられることは困難な様相だ。
 これには政府の発表があいまいで、報道も不安を助長するような傾向にあって、その後の躍起となった火消しも追いつかない様子だ。
 不安の連鎖は野菜にも及んでいてさらに深刻なものとなってきている。
 出荷制限にも関係なく消費者は手控える行動に出ていて、それを風評被害が助長している。
 まるで産地や検査状況など確認もしない軽挙妄動ぶりで、冷静な対応が見られていない。
 昨日は自分も近所のスーパーマーケットストアをのぞいてみた。
 朝10時の開店20分前だというのにすでに飲料水を購入しようと長い列ができていたし、1人当たりの割り当ても2リットル入り1本に制限されていて、それでも全体の入荷量が少ないのか150本分しかなくてあっという間に売り切れ。
 また、野菜売り場は全般に手控える人が多くて、とくにホウレンソウなどは産地にかかわりなく一束も売れていない状態だった。
 放射性物質による汚染は目に見えないし、影響が現れるのも時期も内容はっきりしないなどの心理的圧迫もあって不安はどうしてもぬぐいきれないが、科学的根拠のないことへの過剰反応は負の連鎖を巻き起こすだけだ。
 このため生産者がすでに悲惨な状況に陥っているが、そのうち産地偽装の業者も出てくるだろうし、そうなると一層の混乱ということになりかねない。
 一刻も早い原発問題の解決が望まれるところだ。

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(水を求めて開店前から長い列のスーパー)

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