秋葉原日記 (ライブラリ)

安否

 このたびの大震災。発生から5日を過ぎたが、行方不明者は1万数千人にも及び、その数はいっこうに減る気配がない。また、避難生活を余儀なくされている人たちは依然として45万人にも上るという。
 電話が不通となっているところも多いから、安否を確認しようにもなすすべもないというのが実情で、被災者はもとより関係者にとっては最も大きな心配事だ。
 私事で恐縮だが、自分には仙台在住の兄姉が3人いて、しばらくの間その3人いずれにも連絡が取れなかった。電話が不通だったし、先方からも音沙汰がなかった。ただ、住所から判断するに被災地に含まれていることは間違いない。今すぐ飛んでいきたいものの、鉄道も道路も寸断されたままだからそれもままならないという状態が続いていた。
 発生4日目一昨日になって1人の兄から連絡があった。屋根が崩れ、電気、ガス、水道が壊滅してしまい、避難場所に待避していたとのこと。電気は復旧したもののガス、水道はまだめどが立たないらしい。
 昨日になってもう一人の兄ともやっと連絡が取れた。同じような状況下にあったらしい。しかし、食べるものが決定的に不足しているとも。
 それと、1人の姉とはまだ直接話はしていないが、兄たちによると無事そうだとのこと。姉の住所は甚大な被害の状況が報道されている若林区だから随分と不安だったが、ともあれよかった。また、3人の兄姉とも家族も全員無事だというし一安心だ。
 被災者の間では、夫婦や両親、子供などと安否の判然としない人たちが多い。そういう中で自分の兄姉が無事だったと手放しで喜ぶこともできない。
 実際、自分の友人でも、縁戚の両親を津波で失ったというものもいて、気遣っていた安否が必ずしもいい方で伝えられるということは少なくなってきた。
 一刻も早い救援が望まれる。今はただそのことを祈るばかりだ。
 被災地との間にやっと電話がつながりだした。安否確認なのだろう、いつになく公衆電話が頼もしく見えた。

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