秋葉原日記 (ライブラリ)

東日本大震災

 12日土曜日13日日曜日は自宅でテレビを見ていた。
 刻々と伝えられる大震災の様子は、時間を追うごとに被害の深刻さが明らかとなり、巨大地震がもたらした爪痕を生々しく映し出していた。
 地震発生が11日14時46分頃。地震の規模を示すマグニチュードは最終的に9.0と発表された。我が国では観測史上最大規模となったほか、世界的にも2004年のスマトラ沖地震に匹敵する世界最大級の巨大地震となった。
 しかも、この巨大地震が3回も連続的に発生したことが大きな被害をもたらすこととなった。震源域は幅200キロ、長さ500キロにも及び、はなはだ広範囲であることが特徴となった。この結果、宮城県栗原市で震度7を記録したほか、震度6強、6弱が続出、震度3以上は北海道から関西にまで達する広域となった。
 このたびの巨大地震の特徴はやはり津波を伴ったことだろう。その津波も10メートルを超すような巨大津波がそれも2波3波と連続して押し寄せ、しかも周期の長い地震であったことなどもあって津波被害をいよいよ大きくさせてしまった。
 湾が懐深く入り込んだリアス式海岸である三陸沿岸はもともと津波には弱いところ。これまでの被害で防災意識も高かった地域だが、想定を超す規模の津波にはひとたまりもなかった。
 岩手県の田老町はかつての津波で壊滅的打撃を受けたところで、この経験から10メートルもの防潮堤を2重に張り巡らしていたものの、今回の巨大津波はそれさえも乗り越えて町を根こそぎ襲った。
 宮古、山田、大槌、釜石、大船渡、陸前高田、気仙沼などと三陸の漁港は軒並み壊滅的被害を受けた。
 また、これらの港町はいずれもリアス式海岸だが、このたびの津波は宮城県南部から福島県北部にかけての平坦な海岸線にも押し寄せ、海岸から数キロも襲いかかった。おそらくこうした地域は、日頃津波への備えもなかっただろうから、被害は大きくなったものであろう。
 被害の状況は明らかになるにつれ深刻になっている。
 死者は1万人を超すともいわれているが実際のところはわからない。避難している人だけでも45万人にも及ぶという。
 それと衝撃はこのたびの巨大地震で被災した東京電力福島原子力発電所の事故だ。原子炉を覆う建て屋が爆発した。ただ、原子炉圧力容器は健全だというからまずは一安心だが、一方で炉心溶融が起きている可能性も否定できない状況にあるという情報もあってまだまだ深刻だ。
 かつて寺田寅彦は、「日本列島は吊り橋の上に乗っかっている危うさにある」と指摘していた、その通りの現実に直面することとなった。

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(津波被害の模様=写真はNHKテレビから引用)
  

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