秋葉原日記 (ライブラリ)

『体脂肪計タニタの社員食堂』

 ベストセラーである。発売1年で100万部突破という。社員食堂のレシピ本としてはすごい。それでついに続編まで出た。
 家内が買ってきたもので、居間のテーブルの上に置かれていたからぱらぱらとめくってみた。
 この頃は社員食堂が話題になることが多く、どこでも健康管理に留意したメニューを心がけている。
 タニタは体脂肪計や体重計のメーカーで、会社の商品内容のこともあって社員の間では常日頃から体重や体脂肪を気にする向きが強かったらしく、10数年前に社員食堂を設けた折から社員に満足してもらえて健康にもなるメニューを心がけてきたものらしい。
 基本は、昼の定食として合計500キロカロリー以下とすること、おいしく満腹感もあること、味付けは薄くし、旬の材料を取り入れることなどであるようだ。
 当初、社員の間では薄味に不満もあったようだが、慣れるとかえって材料本来の味がわかるようだったし、十分な満足も得られていたようだ。
 この結果、社員食堂を利用する社員には減量効果が大きく出てくるものもいて評判はあがったという。
 本書はこうしたタニタの社員食堂で実際に昼の定食メニューとして提供されているレシピを集めたもの。
 料理のことは皆目わからないので、家内に本書の感想を聞いたところ、昼食で500キロカロリー以内というのがポイントで、空腹感を持たずに無理なく続けられることが一番。
 そして、病院食のように単なるカロリーオフのことばかりではなく、旬の材料を利用しているほか、野菜の使い方に工夫が見られるとのこと。
 また、魚料理も多いし、全般に薄味だから材料の持ち味がわかっておいしく食べられるのだろうとも。
 実際、どのメニューもメインディッシュにサイドメニューが2種とご飯と汁物が付いていて、十分すぎるほどの内容だ。
 幾つか例示してみよう。
 ・根菜とひき肉のしぐれ煮定食=根菜とひき肉のしぐれ煮+ほうれん草ともやしの和え物+里いものりなぶし+かいわれ大根のすまし汁+ごはん
・さわらの梅蒸し定食=さわらの梅蒸し+カリフラワーと卵のサラダ+白菜とあさりのスープ煮+ほうれん草の味噌汁+ごはん
 ・鶏唐揚げオニオンソース定食=鶏唐揚げオニオンソース+糸こんにゃくとたけのこの中華煮+えのきのたらこ和え+キャベツのスープ+ごはん
 こうしたメニューがそれぞれのレシピも添えられて約30と裏メニューとして夜食用の単品なども。また、続編にも30のレシピとこちらには赤ちょうちんレシピなるものまで添えられている。
 まあ、昼定食としてはこういうものだろうが、自分としてはメニューを見てこれなら食べてみたいと思うものは一つもなかった。意地悪、あまのじゃくといわれそうだが、率直にはそういうこと。
(大和書房刊)

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