秋葉原日記 (ライブラリ)

全47都道府県庁所在地宿泊達成

 先週末の北九州市出張の折、帰途は九州北部を周遊、宿泊は佐賀市に取った。
 この結果、全国47都道府県の県庁所在地すべてに宿泊したこととなった。
 格別自慢することでも得意がることでもないし、もとより宿泊だけが目的でその地を訪れたわけでもないが、これも随分とあちこちに出張や旅行した結果ではあるだろうと思っている。
 取り立てて征服欲が強いわけでもないし、すべての県庁所在地に泊まったからといって何の記録になるわけでもないだろうが、あるいはこの体験は珍しいことかもしれない。
 もう10数年前からすでに大半の県に泊まったことのあることはわかっていた。
 この間、なかなか機会のなかったのは、岐阜県岐阜市、三重県津市、埼玉県浦和市、それにこの佐賀県佐賀市などで、分析してみれば、残ったのは県庁所在地といえどもいずれも大都市近郊である。
 岐阜市と津市は名古屋から1時間圏内だし、浦和市は同じ首都圏のこと泊まる必要などめったにないこと。また、県庁所在地でなくともということなら、岐阜県にも三重県にも埼玉県にも何度もそれぞれに泊まったこと自体はあるのである。
 結局、最後まで残ったのが佐賀市で、ここも博多からわずか30数分の距離である。佐賀市には悪いが、ここに泊まってみようと積極的に思わせる魅力に乏しい。ここで仕事でもあれば別のことだろうが。
 実際、佐賀市にも訪れたことはこれまでに2度もあるのだが、泊まるようなことにはならなかった。また、佐賀市のみならず佐賀県そのものにも泊まったことはなかったのである。
 縁がないといえばそういうことで、最後の1県が佐賀市となってからでも10年にもなるのに泊まることがなかった。佐賀空港でさえ利用したことがあるというのに。かといってわざわざ出かけるというほどのことでもないし。
 さて、その佐賀市、夕方、駅前のホテルにチェックインした後、街をぶらぶら歩いてみた。
 駅前から大通りがまっすぐに伸びていてお城に行き当たる。徒歩20分ほどか。
 残っている掘割などから見るに大きな城域で、それもそのはずここは肥前鍋島藩36万石の居城である。現在は県庁や学校に利用されているほか、一部石垣が残っていて、本丸御殿が復元されていた。
 長崎に近かったこともあって近代西洋文明には早くから接していて、反射炉による鋼の生産、大砲の鋳造などを手掛け、幕末維新の折には薩長土肥の一角として活躍した。
 町全体は佐賀平野の中心にあって平坦である。だからだろうがいささか変化に乏しい。また、城下町時代の街並みがほとんど残っていないのもさびしい限り。ただ、街の至る所に疏水なのか水路があって、清流が流れているのは美しい。水が多いせいか河童伝説も豊富らしい。
 夜一杯やりに出かけたが、なかなか気に入った店が見つからなくて、1時間も寒風の中を歩きまわってやっと1軒の居酒屋を探し当てた。
 通りから奥まったところにあって、ほとんど常連だけで成り立っているような店で、その常連さんや店のおやじとおしゃべりをしていたのだが、彼らにとっても自慢できるほどの酒や肴もないらしい。有明海に近いからムツゴロウでも食べるのかと思ったのだが、それも取り立ておいしいものでもないといって置いていなかった。
 ただ、皆さん話し好きの穏やかな人たちばかりで、酒がすすんでとても温かないい気分になれた。

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(水路が縦横に走っている佐賀市の街並み)
 

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