秋葉原日記 (ライブラリ)

迎静雄先生

 先週末は北九州市に出張だった。
 4日金曜日、小倉のリーガロイヤルホテルで開催された元九州工業大学学長迎静雄先生お別れの会に出席するためで、迎先生は昨年11月3日82歳で肺炎のため急逝されていた。
 お別れの会には、門下生や学界、産業界などから約400人が出席、故人の幅広い業績をうかがわせていた。
 お別れの会では参列者が献花をした後、懇談会が行われたが、参列者には地元九州のみならず全国各地から集まった顔ぶれが見えた。
 迎先生は、九工大学長はじめ九工大退官後は地元第三セクター企業である北九州テクノセンター社長や九州国際大学理事長などを歴任、この間、溶接学会会長、九州地区溶接技術検定委員会委員長などと学術、産業各方面で幅広く活躍された。
 迎先生は溶接工学を専門とし、学術的な業績ももちろんだが、大きな構想力のもと強い指導力を発揮された。また、卓越した経営力もお持ちで、九工大学長や地元第三セクター企業の社長、地元大学の理事長などで手腕を発揮された。
 迎先生の功績には枚挙にいとまがないが、中でも溶接技術者、溶接技能者の育成には多大な情熱を傾注された。
 九州溶接マイスターという顕彰制度を創設されたのも迎先生で、斬新なアイディアで九州溶接業界の発展に尽力された。この日の会場にもマイスターたちの姿が見られたのもうれしいことだった。
 迎先生には自分も随分とお世話になっていて、若輩者の自分にも丁寧に対応していただくのが常だった。
 今にしてみればその謦咳に直接接することができたのは自分にとっても大きな財産で、とにかく気力、胆力に優れていた。
 晩年には古武士然とした風格も見られたし、門下生などには厳しくも慈父のような存在ではなかったか、そのようにも思い出されるのだった。

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(献花する参列者)

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