秋葉原日記 (ライブラリ)

東京ビッグサイト開業15周年

 先週末28日金曜日、東京ビッグサイトで東京ビッグサイトの開業15周年記念行事が行われた。
 祝賀会席上、島田健一社長は「年間の展示会数300件、来場者数1千万人」と実績を誇示する一方で、「アジアの主要国は展示会を国策で強力に推進している」と危機感も募らせていた。
 実際、東京ビッグサイトの展示場面積8万平方メートルは日本最大なのだが、アジアでは北京、上海、香港、ソウル、シンガポールなどと軒並み20万平方メートルクラスの展示場を建設し、展示会産業の育成に懸命となっている。
 この結果、世界主要国の国際展示会の開催件数は中国が第1位で、韓国第3位であるのに対し、日本は12位に甘んじているのが実情。
 日本はヴィジットジャパンキャンペーンなどとMICEの振興を謳いながらも格別の有効な施策を打ち出せていないのが現状で、彼我の差は逆に拡大する方向にすらある。
 一方、この日、祝賀会に先立って記念講演会が行われ、「今、日本に必要な仕事術」と題し工業デザイナー奥山清行氏が講演した。
 奥山氏は、GMやポルシェなどでデザインディレクターを歴任、フェラーリなど数多くの自動車のデザインを手掛けたほか、テーマパークやロボットなどと幅広い活動を行ってきている。
 奥山氏の講演はなかなか示唆に富んだものだったが、印象に残った語録をいくつか拾ってみよう。
 ・製造技術者は現場に近すぎるから何が問題かソリューションがつかめない場合がある。
 ・アマチュアは1枚の絵で勝負できるが、プロは1万枚書いて最高のものを出す。デザインも質より量なのだ。
 ・技術はなくともいい商品を生み出すことはできる。技術は食材であって、生のままでは商品にならない。商品開発がデザイナーの仕事であって、技術開発はその商品に向けて行われてゆくものだ。
 ・初めにビジョンがあって、技術開発はその実現に向けたものでなければならず、農耕型のものづくりが大事だ。

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(記念講演を行う奥山清行氏)

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