秋葉原日記 (ライブラリ)

ベストミステリ

 毎年この時期書店を賑わしているのはベストミステリのコーナー。
 「週刊文春傑作ミステリーベスト10」(文藝春秋)、「このミステリーがすごい!」(宝島社)、「本格ミステリベスト10」(原書房)の、いわゆる年末恒例の三大ランキングが出そろって、各書店では特設コーナーを設けてランキング入りした本を平積みにして拡販につとめている。
 それぞれのベストテンは評論家やファンの投票などで選出されていて、また、それぞれのセレクションごとに多少特徴に違いがあって、自分の経験では、このうち「本格」はその名の通り本格ものを対象にしていて異色であり、「文春」は最も歴史が古く、最もオーソドックスな選出になっているほか、「このミス」はファン投票になっているせいか必ずしもミステリ以外のものも入っている場合があるがポピュラー性は高いようだ。
 いずれにしてもその選考結果はミステリファンならずとも気になるところ。自分もミステリは好きだからチェックは怠りないが、今年の三つのセレクションを並べてみたところ、三つのいずれにもベストテン入りしている作品としては、三津田信三『山魔の如き嗤うもの』、道尾秀介『ラットマン』、牧薩次『完全恋愛』の三つしかない。
 ただ、「文春」と「このミス」とは今年の場合ベスト10のうち9作品が重複して選ばれている。
 なお、海外作品では、ウィングフィールド『フロスト気質』が各セレクションで高位につけていた。

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(書店のベストミステリコーナー=八重洲ブックセンターで)
 

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