秋葉原日記 (ライブラリ)

金沢アートプラットホーム

 先週も出張が多くて、木金と熱海、土日が金沢だった。
 熱海では、溶接技術編集委員会と溶接ニュース編集委員会の年末恒例の合同委員会が泊まりがけで開かれた。
 金沢では、土曜日に日本溶接協会石川県支部創立50周年記念式典が行われた。
 今年は北陸に来る機会が多くて、9月に富山、10月に福井、そしてこのたびの金沢と3ヶ月連続で北陸を訪れたことになる。
 ところで金沢では折から開催中の「金沢アートプラットホーム2008」なる展覧会を見る機会に恵まれた。
 これは金沢21世紀美術館が主催しているもので、金沢の街を舞台に展開しているプロジェクト型の展覧会。
 19人のアーティストが、街の中のあちこちで作品を展示していて、それも街の中のビルの一室であったり、図書館であったり、民家であったりという具合で、観衆としてはパスポートを持って歩き回るも良し、ばったりであったところで作品に触れるも良しといった仕組みのようだった。
 開館以来市民に溶け込んだ意欲的運営を行っている金沢21世紀美術館らしい企画で、街との関わりを主眼においているようだったし、主催者によると、どのような活動を通して社会に影響を与えることができるのか、非日常であることよりも日常や場所との親和性、継続性に重点を置いている、ということだった。
 自分も千円のパスポートを購入していくつか見て回った。
 ただ、少しもおもしろくなかった。現代アートがわかるとかわからないとかいうよりも、作品が稚拙だったし、美しくもなかったし醜悪でもなくて、何よりも心を揺さぶる感動がなかった。
 それよりも、街の中を歩き回っていて、晩秋から初冬に入ろうかという古都金沢の街それ自体がとても美しくてこれは感動した。

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(友政麻理子「カミフブキオンセン」)

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