秋葉原日記 (ライブラリ)

イスタンブル

 昨日日曜日16日から京都へ来ている。
 一昨日土曜日15日夜にイスタンブルから帰国したばかりで、休まずに次の出張はさすがにつらい。ただ、業務上やむを得ずこういう日程になった。
 イスタンブルからドバイを経由、さらに関空から羽田と乗り継いだのだが、イスタンブルを発ってから約20時間、自宅に着いたのは午後10時過ぎで、翌日も早く家を出たから12時間も滞在していない始末で、妻からは「我が家はトランジットための中継所ですか。次回も是非お立ち寄りください」などと皮肉られる始末だった。
 ところで、このたびの中東出張では、9日に日本を出て、UAE(アラブ首長国連邦)のアブダビ、ドバイを回って12日にはイスタンブルに入っていた。
 で、この日記も11日アラブ首長国連邦、12日アブダビ、13日ドバイと綴ってきて、14日分はイスタンブルとする予定だった。
 それが、イスタンブルのホテルでインターネットに繋がらないのである。ホテルにはLAN設備はあるようなのだが、どうしても接続できない。ホテルの係員にやってもらってもできない。ヒルトンという世界最大の高級ホテルチェーンにしてこれだから、これは腹が立った。
 で、こういうトラブルの時にということであらかじめ書きおいておいた原稿を東京の社員に電話して掲載してもらった。これでこの日記に穴を開けることこそは免れたが、これは心外だった。

 遅ればせながらイスタンブルの印象を次に記そう。
 イスタンブルはトルコ最大の都市。人口1千3百万人という大都会だ。
 このイスタンブルの街を歩いていて、ここは果たしてヨーロッパなのか中東あるいはアジアなのか、という思いが強かった。
 街は他の欧州の諸都市同様歴史も感じさせて大変に美しい。落ち着いた街路が続き、トラム(路面電車)が行き交っている。しかし、街には至る所にモスクがあって、ここはイスラムの国だということをわからせる。ただ、女性でスカーフをしている人の割合は低い。また、顔つきはこれはトルコ人といってよい特徴があって親しみが持てる。
 この印象を象徴的に現出しているのがボスポラス海峡だろう。
 最も狭いところでは幅700メートル。広いところでも1400メートルというその名の通りのど仏のような海峡を挟んでイスタンブルの街はあるのだが、一方がヨーロッパ大陸であり、もう一方がアジア大陸という、二つの大陸にまたがっている。
 この海峡をまたぐボスポラス海峡大橋をわたってみたが、全長1076メートルの吊り橋を通ってヨーロッパ側からアジア側にわたったときには、なぜか大きな感慨を持ったものだった。二つの大陸をまたいだという興奮すらあった。
 それは、ヨーロッパとアジア、キリスト教とイスラム教、西洋文明と東洋文明、その衝突と融合ということだろう。
 そして、そのことが今日のトルコあるいはイスタンブルが呻吟していることでもあるのだろうと理解した。

isutanbul.jpg
(ヨーロッパ側から見たボスポラス海峡とボスポラス海峡大橋)

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