秋葉原日記 (ライブラリ)

ドバイ

 いやはや何ともすさまじい都市だ。今や世界で最も成長著しく注目を集める都市の一つであろうドバイ。
 そのドバイは、アラブ首長国連邦(UAE)を構成する首長国の一つで、首都アブダビ首長国に次いで大きい。首長国は内容的には一つ一つが独立性の高い都市国家でもあるから、国であるとともに都市でもある。
 街の中を車で走っていると、至る所でクレーンを目にすることができる。
 かつての上海がそうであったように、ドバイも世界中のクレーンの4分の1がここに集まっているといわれるほどに町中が建設途中なのだ。
 とにかく大きなプロジェクトが目白押しなのである。
 その一つ、ドバイ成長の象徴でもあるのがブルジュ・ドバイ。現在工事中で、来秋完成すれば世界一となるこの超高層ビルは、高さが何と800メートル。現在は700メートルまで工事が進んでいて、工事現場で下から見上げたが、誇張ではなくて雲を突くようだった。隣で50階建て程度の高層ビルも建設中だったが、まるで貧弱に見えた。
 ただ、これで驚くのは早計で、すでに1キロメートルの高さのビル建設計画も明らかにされているのだ。
 ほかにも、ヤシの木を広げたようなパーム・ジュメイラ、これは沖合を埋め立てた人工島のリゾート施設だ。
 世界最大のショッピングモールであるドバイ・モールも評判。
 ドバイは徹底した車社会のだが、それで困るのは渋滞。片側6車線の道路が車で溢れている。
 その解決策の一つとしてドバイ・メトロと呼ばれるモノレールの建設が進められている。日本企業の受注になるもので、来春の完成を目指している。UAEでは最初の鉄道だということである。
 こうしたビッグ・プロジェクトを可能にしているのはもとよりオイルマネーが背景にあるからだが、ただ、注意しなければならないことは、UAEで石油を産出しているのはアブダビが大半で、ドバイは石油の依存が低い。
 ここは国際的な投資によって成り立っている都市国家で、金融、物流、観光に立脚しているのだ。
 それで思いつくのはシンガポールだが、現地の人に聞いたら、事実、都市国家建設でモデルはシンガポールなのだそうで、「東のシンガポール、西のドバイ」と呼ばれているとのことだった。
 ただ、この街に9日から12日まで4日間滞在したが、金がなければあまりおもしろくもない、というのが率直な印象だった。

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(高さ800メートルは世界一の超高層ビル「ブルジュ・ドバイ」)

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