秋葉原日記 (ライブラリ)

アブダビ

 ドバイからアブダビを往復した。
 ドバイ首長国とアブダビ首長国は隣同士で、自動車で約2時間の距離だった。アラビア湾に面した海岸沿い、砂漠の中に一直線に高速道路が伸びている。
 高速道路は片側4車線で、幹線だけに交通量も多く、ドバイ寄りでは平日の時間帯によっては渋滞も当たり前らしい。
 ドバイ市街を出てしばらくすると、車線右側つまり海側にジュベル・アリ・フリーゾーンという経済特区が見えてきた。
 ドバイ政府が開発を進めているもので、関税面など様々な特典を用意して世界中から企業進出を誘致していて、すでに6千社が進出しているということだ。これまでさしたる産業のなかったドバイとしては期待のプロジェクトで、沿道の看板を見ていると、なるほど世界の名だたる企業ブランドが軒を並べているようだった。
 ここを過ぎると左右に砂漠が広がっている。単調な景色で約1時間ほどもしばらくまったく変化がない。
 ドバイ首長国を出てアブダビ首長国に入ったら沿道に変化が出た。それまでは見渡す限りの砂漠だったものが、緑が随分と増えてきたのだった。アブダビ政府が緑化を進めているもので、雨の降らない砂漠地帯としてはこれは大変なこと。散水用のパイプを延々と敷設しているということだが、莫大なコストをかけているわけだ。
 アブダビ市街に入ると、緑がいっそう濃くなってきて、砂漠の中の都市とはとうてい思えない風景だ。
 アブダビはUAE最大の首長国で、面積は国全体の約8割もあり、石油資源の大半を握っており、UAEのリーダー的存在だ。UAEの大統領も歴代アブダビから出ている。もちろんUAEの首都もここである。
 ドバイが急成長を続ける沸騰都市ならば、こちらは首都らしい落ち着いたにぎわいのみせる大都会だ。
 やはり石油資源の持つ力は大きいもので、住宅が支給され、バスも無料、もちろん税金もないという具合だ。
 しかも、単純労働は外国人が行っているから自分たちは役所などにつとめているものが多いようだ。人口の8割が外国人ということで、とくにインド、パキスタン、フィリピン、バングラデシュなどから来た者が多いようだ。
 ドバイのように超高層ではないが、高層ビルが建ち並んでいて、なかなか美しい街だ。 

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