秋葉原日記 (ライブラリ)

レーザ加工技術レビュー

 昨日は、溶工振(溶接接合工学振興会)主催のセミナーに出席した。
 「レーザ加工技術の動向と今後の展開」がテーマで、セミナーは工学研究から応用技術開発までレーザ加工技術の幅広いレビューとなっていて、午後1時から6時まで行われたレクチャーはまったくあきさせないおもしろさだった。
 ここのところのレーザ加工技術の進歩発展はめざましく、切断から溶接、表面改質、マーキングなどと用途開発が進み、応用分野も高精密、高品質、高生産性などといったレーザ加工の特長を生かして自動車や電気・電子、鉄道車両、原子力などど広がってきている。
 ただ、この日のレクチャーを聴いていて一つショックだったのは、欧米とともに世界をリードしていると思われていた日本のレーザ加工技術は、発振器開発は従来通り欧米先行であるにしても、アプリケーション開発についても、必ずしも先頭を走っていないという指摘が、複数の講師から出ていたことだった。
 自動車でも、例えば、フォルクスワーゲンが全溶接長の半数以上をすでにレーザで行っているとの報告があったし、溶接の本格的な適用は当分先と見られていた造船でも、ドイツのメイヤー造船所では全溶接長のやはり50%をレーザ・ハイブリッドで行っているとの紹介もあって、会場の聴講者の関心を集めていた。
 ドイツでは、レーザ加工技術の開発に対しては官民挙げた取り組みがなされていて、わが国においても産学官連携強化の重要性が指摘されていた。

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