秋葉原日記 (ライブラリ)

神田古本まつり

 神田古本まつりが今年も神田神保町の古書店街を会場に開かれている。
 今年が49回目というこの古書市は、全国に数ある古本まつりの中でも最大規模だろう。わが国最大の古書店街を背景にしているのだからそれは当然だが、今年は約100店が参加、100万冊が陳列されているという。
 神田神保町の古書店街は、靖国通りとその裏道のすずらん通り+さくら通り、それに交差する白山通り、それと駿河台界隈が中心となるが、今年の古本まつりの青空掘り出し市は、古書店が軒を連ねている靖国通り南側舗道沿いに、古書店と向き合うように書棚が並べられ、駿河台下から九段下手前の交差点まで数百メートルにもわたって書店と書棚に囲まれた「本の回廊」ができていて、大勢の客でにぎわっていた。
 丁寧に見ていたら時間がいくらあっても足りないが、それでも通りをざっと見て回った。古本まつりにはこの40年来ほぼ毎年訪れているし、どのあたりにどういう店が出ているか、おおよそは頭に入っているし、棚の見方も慣れればコツがあって、ざっと見渡しているようでそれほどの見落としもないはずだ。
 元来が一般向けの青空市だから、それこそ掘り出し物などさほどないのだが、それでもここ数年来はレベルが落ちているというのか、端本が多くてつまらなくなった。つまり、本好きが泣く泣く手放したというようなものに巡り会うことが少ない。
 なお、古本まつりのイベントの一つとして期間中の一日だけだが古本チャリティーオークションが行われていて、これはなかなかおもしろい。
 大型本や全集、辞書類などが掛けられることが多いが、ちょっぴりだが競りのおもしろさも経験できるし、参加書店の好意によってただ同然の値で競りが始まるから思わぬ廉価で豪華本を落札できることもある。もっとも、自分の経験では、勢いに乗ってしまって余計なものを買ってしまうという嫌いがないわけでもないが。

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