秋葉原日記 (ライブラリ)

アメリカの底力

 このたびのラスベガスでは、ファブテックインターナショナル&AWSウエルディングショー期間中の6日に行われたAWS(アメリカ溶接協会)のアニュアル・ビジネス・ミーティングにも出席した。
 これはAWSの年次総会に相当するもので、自分はAWSの20年来の会員だが、それとは別にこの日はインターナショナル・ゲストとして招かれて出席した。会場では、大きなスクリーンに自分の顔写真を映し出して紹介してくれた。
 ところで、この総会ではローソン会長からマシューズ新会長に引き継がれ、新旧会長がそれぞれに挨拶したが、いずれもなかなか印象深いものだった。
 ローソン会長は、創立90周年を迎えたAWSとして100年目を担う新世代のリーダーを育成していきたいと挨拶していた。また、AWS会員は53,000人へとこの1年で4%増加したと誇らしげに報告していた。
 一方、マシューズ新会長は、教育、国際化、標準化の拡充を第一に掲げていたほか、チャレンジャーとして溶接イメージの改革、溶接工減少への対応、新材料溶接技術の開発を重点項目としていた。
 両人共になかなか心強い挨拶で、AWS会長らしい気概のこもったものだった。
 これには財政的裏打ちもあってのことのようで、AWS財団では、2万ドルの奨励金を300人に授与したほか、17歳以上の学生を対象にこれまでに総額3800万ドルの支援を行ってきたと報告されていた。
 技能伝承とか技術者の育成と叫びながら有効策に苦しんでいる日本から見たら、民間団体でありながらこれほどの充実した活動を展開しているアメリカの底力を見たような思いだった。

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(AWS年次総会の模様)

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